みんなゴールデンウィークは楽しかった(たのしかった)かな?
家族(かぞく)やお友だちと、どんなところに遊び(あそび)に行ったのかな?
まあそれはさておき、さっそく今回(こんかい)も元気(げんき)にはじめまーす。
今回は「時間量 (じかんりょう)」のお話(はなし)よ。
いきなり聞き(きき)なれない言葉(ことば)がでてきてしまったわね。
でも心配しないでね、とても簡単(かんたん)な話だから。「時間量」というのは時間の多さ(おおさ)、少なさ(すくなさ)を使って様々(さまざま)なものをくらべるためのモノサシに使おうというものなのよ。
いちばんわかりやすい例(れい)を紹介(しょかい)するわね。
みんなは「ブロードキャスター」というニュース番組(ばんぐみ)を知っているかしら?知らなかったら、お父さんやお母さんに聞いてみてね。
そのニュース番組の中の人気(にんき)コーナーで「お父さんのためのワイドショー講座(こうざ)」というのがあるのよ。これはどんな内容(ないよう)かというと、1週間(しゅうかん)のNHK(エヌエチケー)以外(いがい)のテレビ局(きょく)が放送(ほうそう)しているワイドショーであつかわれた事件・事故(じけん・じこ)、芸能(げいのう)ニュースなどを、放送時間(ほうそうじかん)の長さでランクづけして、ベストテンを発表(はっぴょう)するというものなのよ。
これを見れば、ワイドショーを昼間(ひるま)見ることのできないお父さんも、ワイドショーで今どんなことが話題(わだい)になっているのかが、わかるというすぐれもののコーナーなのよ。
いろいろなテレビ局で、たくさんの時間をかけて放送されれば、そのニュースがその週(しゅう)のいちばん話題になったニュースだってことがわかるものね。
たとえばこんな風(ふう)
1位「セシモッチ教授(きょうじゅ)、ひそかにカツラを買う」8時間35分54秒
2位「チョッチイ、つまみぐいで大目玉(おおめだま)」 6時間20分20秒
3位「フラボーさん、お見合い(おみあい)発覚(はっかく)」4時間15分12秒
わかってくれたかしら。
その他(ほか)には、アメリカのニュースの中で、たとえば中国(ちゅうごく)に関する(かんする)ニュースの放送時間が多ければ、アメリカの人たちが中国へ関心をもっているということがわかるということなのよ。たしかにオリンピックが開かれる(ひらかれる)年には、開かれる国のニュースがふえて、みんなのその国に関する関心も高まるわよね。
さらに、同じ世界的なニュースであっても、日本(にほん)とアメリカをくらべた時に、そのニュースをとりあげた時間の多い、少ないでどっちの国がどれだけそのニュースに関心を持っているかということもわかるわよね。
この「時間の量によるモノサシ」という考え方を、きちんと整理(せいり)して「時間量」と名前(なまえ)をつけたのは、NHK放送研究所(エヌエイチケーほうそうけんきゅうしょ)の斉藤健作(さいとうけんさく)さんという人なのよ。この人によってニュースを分析(ぶんせき)する時に、件数(けんすう)、内容にくわえて、この「時間量」が使われるようになったのよ。
でもNHKには、芸能人(げいのうじん)のニュースをあつかったワイドショーがないから、「お父さんのためのワイドショー講座」ではカウントされないのよ。なんかおもしろいわね。
さて、1年間、私の授業(じゅぎょう)に来て(きて)くれてありがとう。
2001年6月からは「時と暮らし(ときとくらし)」のコーナーで、みんなといろいろな「暮らしの中の時や時計のこと」を勉強していきましょうね。テーマによって、おめでた星のいろいろな先生がゲストに来てくれるから、楽しみにまっててね。それじゃ、今回もいつものせりふでしめまーす。
みんな規則正しい(きそくただしい)生活(せいかつ)をしなくちゃだめよ。 わかった?
2001年5月号