みなさま、はじめまして。図工(ずこう)のマルチン先生(せんせい)と、ひと月(つき)交代(こうたい)で音楽(おんがく)の授業(じゅぎょう)を担当(たんとう)させていただくマーリンリンともうします。
今回(こんかい)は、わたくしのばんでございます。これから時(とき)と音楽についてのお勉強(べんきょう)をしていきたいと思い(おもい)ますわ。

さて、まずみなさまに聞いて(きいて)いただきたいのが、こちらの音(おと/ふめんの前(まえ)についている●をおして聞いてね)でごさいますわ。
「あれっ、聞いたことある!」そう思ったかたも多い(おおい)と思いますわ。
これは、学校(がっこう)のチャイムとしてもよく使われて(つかわれて)いるメロディなのですわ。このメロディ、じつはロンドンにある有名(ゆうめい)な時計台(とけいだい)のビッグベンのメロディなのですわ。



下(した)
のふめんをみていただけます?


こんなに美しい(うつくしい)メロディなのに、たったの4つの音だけでできているんですのよ。

このもとになった曲(きょく)をご紹介(しょうかい)しようかしら。
この曲はヘンデルという作曲家(さっきょくか)のオラトリオ「メサイア」の中のアリアからとられたもの
なの。
このメロディは「ウエストミンスター・チャイム」といわれているんですよ。
でも、じつはこの名前(なまえ)にはおもしろい話(はなし)があって、最初(さいしょ)はケンブリッジのグレート・セントメアリー教会(きょうかい)の塔時計(とうとけい)に使われていたので、ケンブリッジ・クォーターとよばれていたの。けれど、ビッグベンのあるウェストミンスター地区(ちく)にちなんで「ウエストミンスター・チャイム」という名前(なまえ)がつけられたのよ。

世界中(せかいじゅう)で愛されて(あいされて)いるウエストミンスター・チャイム。
この音は21世紀(せいき)になっても、きっとのこっていく音の1つですわね。

それでは、わたくしの授業、今回はここまででございますわ。
みなさま、ごきげんよう。






2000年7月号