21世紀最初(21せいきさいしょ)の授業(じゅぎょう)も、元気(げんき)にはじめるぞぉ。
注目(ちゅうもく)!

今回(こんかい)は「ラップタイム・スプリットタイム」についてだぞぉ。
この「ラップタイム」と「スプリットタイム」というのは、ストップウオッチで、レースなどの全体(ぜんたい)のタイムを計り(はかり)ながら、途中(とちゅう)の経過時間(けいかじかん)を知る(しる)方法(ほうほう)なんだぞぉ。

F1(エフワン)の好き(すき)なお友だちなら、きっと「ラップタイム」という言葉(ことば)を聞いた(きいた)ことがあるんじゃないかな?そう、1周(しゅう)ごとのタイムを言う(いう)時(とき)のあの「ラップタイム」のことだぞぉ。

正確(せいかく)に言えば、「ラップタイム」というのは、レースの途中(とちゅう)のある地点(じてん)からつぎの地点までの経過時間を計ったもの、最初に書いた(かいた)F1などの自動車(じどうしゃ)レースや、陸上競技(りくじょう)の長距離(ちょうきょり)レースなどの同じ(おなじ)コースを何回(なんかい)もまわって競う(きそう)時に使ったり、マラソンなどで、3キロずつの時間を計るのにも使われるんだ。
この「ラップタイム」をだすことで、1周ごとのペースが上がって(あがって)いるのか、下がって(さがって)いるのかがすぐ分かるんだぞぉ。

さて、つぎは「スプリットタイム」だ。
「スプリットタイム」というのは、スタートからの経過時間を計ったものなんだぞぉ。

下(した)のストップウォッチの図(ず)を見ながら、実際(じっさい)にどんな動き(うごき)をするのかを見てみよう。これを覚えれば(おぼえれば)、きみも運動会(うんどうかい)やマラソン大会(たいかい)できちんとしたタイムを計ることができるようになるぞぉ。

(モード合わせ:モードあわせ)
真ん中(まんなか)のモードボタンを押して(おして)、ストップウオッチとして計れる状態(じょうたい)にするんだ。他(ほか)には時刻表示(じこくひょうじ)やアラーム時刻設定(じこくせってい)のモードがあるのでまちがえないようにね。

(スタート)  
右側(みぎがわ)のスタート/ストップボタンを押してスタートだ。
ゴールまではさわらないでね。

(ラップタイム)  
たとえば、トラックを6周(しゅう)する長距離走(ちょうきょりそう)だったら、先頭(せんとう)の選手(せんしゅ)がスタートから1周を回った(まわった)ところで左側(ひだりがわ)のスプリットボタンを押すと、その1周にかかった時間がわかるんだ。それを用紙(ようし)に書いたあとで、もう1度このボタンを押せば、スタートから今までの経過時間に戻る(もどる)んだぞぉ。
ただし、ラップタイムを計れるのは、先頭の人の最初(さいしょ)の1周だけ。もう少し複雑(ふくざつ)なストップウッチになると、1人だけならラップタイムが2周目も3周目もはかれるよ。
全員(ぜんいん)の各周(かくしゅう)のラップタイムを計れるストップウオッチは残念(ざんねん)ながらないんだ。

(スプリットタイム)  
たとえば6周の競争(きょうそう)で、前半(ぜんはん)3周のタイムを知り(しり)たい時(とき)にも左側のスプリットボタンを押せば、それまでの経過時間がわかるってわけ。
もう1度押すとスタートからの経過時間に戻るから、その前に用紙(ようし)に前半3周の記録(きろく/先頭の人のみ)を書いておこう。

(ゴール)  
右側のスタート/ストップボタンを押す。
これで先頭の人のゴールタイムがわかるんだ。さらに、1着と2着、3着、、、というふうに記録を出したい場合(ばあい)は、スタート/ストップボタンを押さずに1着のときから左側のスプリットボタンを押すんだよ。
ただし、各選手(かくせんしゅ)のタイムを計る間(あいだ)に、記録を用紙に書いて、もう1度スプリットボタンを押さなければならないんだ。だからそれぞれに大差(たいさ)がついてる場合でないとちょっとむずしいなぁ。

バーチャルストップウォッチで動きをみてみる。


さらに、ラップスプリットメモリーといって、ストップウオッチが記録した時間を覚えて(おぼえて)いることができるタイプのちょっと複雑(ふくざつ)なストップウオッチを使えば(つかえば)、ゴールタイムは、メモリー数(すう)の範囲内(はんい)でなら人数分(にんずうぶん)の記録がとれるよ。だから、メモリータイプのストップウオッチを出場選手全員分(しゅつじょうせんしゅぜんいんぶん)の個数(こすう)そろえて計れば、全員の各周回記録(かくしゅうかいきろく)まで全部記録できることになるんだ。


ということで、今回はここまで。
みんな元気で、次回(じかい)も会おう(あおう)なぁ。

参考文献
スポーツタイミング百物語/浅原保明
時と時計の百科事典/織田一朗

2001年1月号