今回も元気(げんき)にはじめるぞぉ。注目(ちゅうもく)! 「冒険と腕時計(ぼうけんとうでどけい)」の第5回目だぞぉ。今回登場(とうじょう)するのは日本人(にほんじん)ではじめて1人で大西洋(たいせいよう)と太平洋(たいへいよう)の両方(りょうほう)の横断航海(おうだんこうかい)を成功(せいこう)させた鹿島郁夫(かしまいくお)さんだぞぉ。鹿島さんは、つい2年前の1999年に70歳という年齢(ねんれい)で、ギネスブックの最高齢(さいこうれい)での「単独無寄港世界一周(たんどくむきこうせかいいっしゅう)」に挑戦(ちょうせん)し、途中(とちゅう)で補給(ほきゅう)を受けてしまったために記録(きろく)はギネスブックにのらなかったけれど、2年かけて無寄港世界一周を成功させたというものすごいパワーを持ったおじいちゃんなんだぞぉ。そんな鹿島さんと腕時計とのかかわりをここでは紹介するぞぉ。 まず鹿島さんが大西洋(たいせいよう)横断(おうだん)に出発(しゅっぱつ)したのは、1964年の10月30日のこと。 ポート・オブ・スペインをたった一人で「コラーサ号」と名付けた(なづけた)ヨットに乗り(のり)込み(こみ)、282日かけてニューヨーク港(こう)に入港(にゅうこう)、見事(みごと)大西洋横断を成功させたんだ。その時にセイコーから「セイコーダイバーズウォッチ150メートル防水(ぼうすい)」と「船舶用(せんぱくよう)電池式(でんちしき)掛け時計(かけどけい)TTF(ティーティーエフ)531」という時計が送られたんだぞぉ。 セイコーダイバーズウォッチ 150メートル防水 船舶用電池式掛け時計TTF531 そして、1967年の4月3日に、アメリカの西海岸(にしかいがん)ロングビーチから太平洋横断に出発したんだ。この太平洋(たいへいよう)横断の時に「コラーサ・世号」には5つの時計がのせられていたんだぞ。それは大西洋横断成功の時にもらった「セイコーダイバーズウォッチ150メートル防水」「セイコークリスタルクロノメーター951」「セイコー1/10秒計(びょうけい)ストップウォッチ」「コロナ目覚まし(めざまし)時計」旅行用(りょこうよう)目覚ましの「トリップメイト」なんだ。 セイコーダイバーズウォッチ 150メートル防水 セイコークリスタル クロノメーター951 セイコー1/10秒計 ストップウォッチ コロナ目覚まし時計 トリップメイト ※コロナ目覚ましとトリップメイトの写真(しゃしん)は鹿島さんが持っていた物と同じシリーズのものです。 とくに「クリスタルクロノメーター951」は、世界中(せかいじゅう)の時計メーカーが、時計の精度(せいど)を競う(きそう)スイスのジュネーブのニューテンシャル天文台(てんもんだい)クロノメーターコンクール用(よう)に開発(かいはつ)され、オリンピックにも使用(しよう)されたものすごい正確(せいかく)な時計で、なんの目標(もくひょう)になるものもない海の上で、今自分がいる場所(ばしょ)を知るためには欠かせない(かかせない)道具(どうぐ)になったんだ。時計が1秒狂って(くるって)いるだけで、500メートルもの誤差(ごさ)が出てしまうから、正確な時計は絶対(ぜったい)に必要(ひつよう)なんだぞ。 さらに「セイコー1/10秒計ストップウォッチ」は灯台(とうだい)の光が見えた時に、光がまたたく間隔(かんかく)を測って(はかって)、灯台を確認(かくにん)するのに使ったんだぞ。とにかく海の上では少しでも航路(こうろ)を間違えた(まちがえた)らとりかえしのつかないことになるので、夜でも目覚ましを2時間ごとにセットして、起きては位置(いち)確認(かくにん)をしたということなんだ。 そして途中(とちゅう)、天気(てんき)や潮(しお)の流れに悩まされ(なやまされ)ながらも1万800キロを101日かけて乗り切り7月13日に日本に戻ってきたんだ。 ヨットの中でたった一人きりの孤独(こどく)な冒険(ぼうけん)の後で、鹿島さんは「正確にコチコチと時を刻む(きざむ)5つの時計が励まし(はげまし)になり、孤独を感じなかった」と言っているんだ。 そんな鹿島さんの腕(うで)には、大西洋横断の時にセイコーから送られた傷(きず)だらけの「セイコーダイバーズウォッチ150メートル防水」が巻かれて(まかれて)いたんだぞぉ。 ちなみにこの「セイコーダイバーズウォッチ150メートル防水」は、あの世界的(せかいてき)冒険家(ぼうけんか)植村直己(うえむらなおみ)さんが北極点(ほっきょくてん)犬ぞり単独行(たんどくこう)の時につけていた腕時計なんだ。まさに冒険家の時計だよなぁ。 さて、今回はここまで。また会おうなぁ。 参考文献:「歴史の陰に時計あり!!」織田一朗著/グッズプレスTHE SEIKO BOOK 2001年10月号
今回も元気(げんき)にはじめるぞぉ。注目(ちゅうもく)! 「冒険と腕時計(ぼうけんとうでどけい)」の第5回目だぞぉ。今回登場(とうじょう)するのは日本人(にほんじん)ではじめて1人で大西洋(たいせいよう)と太平洋(たいへいよう)の両方(りょうほう)の横断航海(おうだんこうかい)を成功(せいこう)させた鹿島郁夫(かしまいくお)さんだぞぉ。鹿島さんは、つい2年前の1999年に70歳という年齢(ねんれい)で、ギネスブックの最高齢(さいこうれい)での「単独無寄港世界一周(たんどくむきこうせかいいっしゅう)」に挑戦(ちょうせん)し、途中(とちゅう)で補給(ほきゅう)を受けてしまったために記録(きろく)はギネスブックにのらなかったけれど、2年かけて無寄港世界一周を成功させたというものすごいパワーを持ったおじいちゃんなんだぞぉ。そんな鹿島さんと腕時計とのかかわりをここでは紹介するぞぉ。
とくに「クリスタルクロノメーター951」は、世界中(せかいじゅう)の時計メーカーが、時計の精度(せいど)を競う(きそう)スイスのジュネーブのニューテンシャル天文台(てんもんだい)クロノメーターコンクール用(よう)に開発(かいはつ)され、オリンピックにも使用(しよう)されたものすごい正確(せいかく)な時計で、なんの目標(もくひょう)になるものもない海の上で、今自分がいる場所(ばしょ)を知るためには欠かせない(かかせない)道具(どうぐ)になったんだ。時計が1秒狂って(くるって)いるだけで、500メートルもの誤差(ごさ)が出てしまうから、正確な時計は絶対(ぜったい)に必要(ひつよう)なんだぞ。 さらに「セイコー1/10秒計ストップウォッチ」は灯台(とうだい)の光が見えた時に、光がまたたく間隔(かんかく)を測って(はかって)、灯台を確認(かくにん)するのに使ったんだぞ。とにかく海の上では少しでも航路(こうろ)を間違えた(まちがえた)らとりかえしのつかないことになるので、夜でも目覚ましを2時間ごとにセットして、起きては位置(いち)確認(かくにん)をしたということなんだ。 そして途中(とちゅう)、天気(てんき)や潮(しお)の流れに悩まされ(なやまされ)ながらも1万800キロを101日かけて乗り切り7月13日に日本に戻ってきたんだ。 ヨットの中でたった一人きりの孤独(こどく)な冒険(ぼうけん)の後で、鹿島さんは「正確にコチコチと時を刻む(きざむ)5つの時計が励まし(はげまし)になり、孤独を感じなかった」と言っているんだ。 そんな鹿島さんの腕(うで)には、大西洋横断の時にセイコーから送られた傷(きず)だらけの「セイコーダイバーズウォッチ150メートル防水」が巻かれて(まかれて)いたんだぞぉ。 ちなみにこの「セイコーダイバーズウォッチ150メートル防水」は、あの世界的(せかいてき)冒険家(ぼうけんか)植村直己(うえむらなおみ)さんが北極点(ほっきょくてん)犬ぞり単独行(たんどくこう)の時につけていた腕時計なんだ。まさに冒険家の時計だよなぁ。 さて、今回はここまで。また会おうなぁ。
参考文献:「歴史の陰に時計あり!!」織田一朗著/グッズプレスTHE SEIKO BOOK
2001年10月号