1914年というと第1次世界大戦(だい1じせかいたいせん)の始まった(はじまった)年ではあるけれど、この時代(じだい)にまだ核兵器(かくへいき)はなく、それをつくる方法(ほうほう)さえわからなかったんだ。この小説(しょうせつ)を書き上げた(かきあげた)のちに、ウェルズは「自分(じぶん)はなんてことをしてしまったのか」と悔やみ(くやみ)、たった1人でまだ存在(そんざい)さえしていない核兵器の廃絶(はいぜつ)を訴え(うったえ)、世界(せかい)を破滅(はめつ)から救う(すくう)あらゆる運動(うんどう)をしはじめたんだ。
12/16