さぁ、今回(こんかい)も元気(げんき)にはじめるぞぉ。注目(ちゅうもく)!
今回は、「よーい・ドン」の話(はなし)だぞぉ。
ここで、下(した)にあるのは「時のゲーム」のかけっこゲームだぞぉ。
みんな楽しく(たのしく)遊んで(あそんで)くれたかぁ?
まだの人は、ゲームで遊んでから、このページに戻って(もどって)きてもいいぞぉ。
ただし、遊びに夢中(むちゅう)になりすぎて、忘れ(わすれ)ちゃったら困る(こまる)けどなぁ。 オリンピックでも、学校(がっこう)の運動会(うんどうかい)でも「よーい・ドン」つまりスタートを選手(せんしゅ)に知らせる(しらせる)のは、ピストルだよなぁ。
ちなみに「よーい・ドン」の言葉(ことば)ができたころは、日本では、太鼓(たいこ)を使って(つかって)いたんだぞぉ。だから、「ドン」なんだなぁ。わかるかぁ?
さて、その昔(むかし)は、タイムを計る(はかる)人たちも、このピストルの音(おと)を聞いて(きいて)からストップウォッチを押して(おして)、タイムを計っていたんだ。だから、押すタイミングがバラバラで、記録(きろく)も信頼(しんらい)できないものになってしまっていたんだな。
それが、前回(ぜんかい)に勉強(べんきょう)したように、東京(とうきょう)オリンピックで使われた電子計測システム(でんしけいそくシステム)で100分の1秒(100ぶんの1びょう)単位(たんい)で、正確(せいかく)に計れるようになったんだ。
下にあるのが現在(げんざい)使われている電子計測システムと、そのゴールのところの写真(しゃしん)なんだぞぉ。

さてさて、「よーい・ドン」を伝える(つたえる)道具(どうぐ)として、使われている道具のピストルだけど、みんなが知っているのは、運動会で使っている火薬(かやく)を使って、大きな(おおきな)音(おと)をだすやつだよなぁ。昔は、このタイプを使っていたんだ。で、さっきいった音を聞いてからストップウォッチを押すというやり方(かた)から少し進んだ(すすんだ)のが、けむりを見て(みて)ストップウオッチを押すやり方なんだ。
いまでも、市民(しみん)参加(さんか)のマラソン大会(たいかい)などで、見たことがある
と思う(おもう)んだけど、スタートするピストルのうしろに必ず(かならず)、丸く(まるく)て白い板(しろいいた)みたいなものをおいているだろ。これは、音は風(かぜ)の向き(むき)や、距離(きょり)で、遅く(おそく)伝わってしまうことがあるから、それをふせぐために考え(かんがえ)だされた方法(ほうほう)なんだ。
そこに見えたけむりが、ストップウォッチを押す合図(あいず)なんだ。
人間(にんげん)の目は、ものにあたった光(ひかり)の反射(はんしゃ)で、ものを見ているから、目で見ることは、つまり光のスピードと同じ(おなじ)ことだから、耳で聞くよりも、もっと早く(はやく)反応(はんのう)できるんだぞぉ。
でも、上(うえ)で書いた(かいた)ことも、やっぱり人がやるから、どうしてもたくさん選手(せんしゅ)のタイムを計るときには、バラツキがでてしまうよなぁ。でも心配(しんぱい)はいらないぞぉ。
東京オリンピックで使われた電子計測システムはもちろん、今オリンピックで使われているシステムは、「よーい・ドン」を伝えるピストルとタイマーがつながっていて、より正確なタイムが計れるうえに、
ゴールの瞬間(しゅんかん)もビデオ・カメラで録画(ろくが)して、今では100分の1秒、1000分の1秒まで細かく(こまかく)見ることができるんだぞぉ。すごいなぁ。
そうなるとスタートに使われるピストルは、火薬を使う必要(ひつよう)がなくなって、今では、右(みぎ)の写真にあるような、ストロボと電子音(でんしおん/コンピュータを使って作ってピストルの音)でスタートを伝えるようになったんだぞぉ。火薬を使わなくてもやっぱり気分(きぶん)としては、スタートはピストルの音だよなぁ。
ブザーとかの音じゃ、やっぱりなんかしまらないよな。
どんなふうにピストルと、タイマーがつながっているのかが、わかりやすいように、タイムを計るシステムの図ものせておくから、みんな見てくれよなぁ。
はーい、今回はここまで。みんな元気で、次回(じかい)もあおうなぁ。
2000年8月号